ろ過機能と水質の維持について
2015/07/03
天然の海と比べると、水槽は限られたスペースでの狭い世界であるため、当然、何か少しの変化でその水質、環境は魚やサンゴにとって劇的に変化してしまうということになります。今回、あらためて茶ゴケの発生から考えると、①「ケロ」が☆になってしまったこと、②「ガーデンイール」「ニシキアナゴ」のために増加させたサンゴ砂が考えられます。普段慣れすぎてしまうと、ちょっとした変化により水質が変わってしまうということを、つい忘れがちになってしまいますが、魚たちにとってはとても重要なことであり、今回、あらためて気付かされたことでもあります。
茶ゴケの発生、海水の匂いや見た目の透明度、水温の変化など、より敏感になってちょっとした変化を見逃さないようにしないといけない、というのが反省点です。
そして、水質を維持するためには、ろ過バイクテリアの働きをしっかり理解し、意識することが重要です。毒性の強いアンモニアは、魚たちの糞やエサの食べ残しなどから発生しますが、これは「ニトロソモナス」というバクテリアによって「亜硝酸」に変えられます。そして「亜硝酸」は「ニトロバクター」というバクテリアによって「硝酸」に変えられます。これにより水槽にあった有機物は無害な状態に変化し、これが自然ろ過ということになります。ろ過装置はこれらのバクテリアをろ材に定着させる為の仕組みということになり、また水槽の立ち上げ時には、これらのバクテリアを定着させること、”水作り”が非常に重要なことになります。